Greetings from the President

代表あいさつ

明治36年に創業した弊社は、ここ水の都・大垣の地に根ざした会社として120年近い歴史を持ちます。

時代に合わせて先を読み、事業を変え、数々の不況を乗り越えてきましたが、一貫しているのは、常に皆さまの暮らしを豊かにする商品を取り扱ってきたことです。

現在はベッド・マットレスメーカーとして事業を営んでおりますが、古くは古美術商や家具の販売など長く小売業を生業としてきたDNAが、現在も社内に脈々と受け継がれています。

それは、メーカーでありながらも、商品を中心に考える「プロダクトアウト」ではなく、あくまで市場を起点とした「マーケットイン」の観点で行う商品開発思想に大きく影響を与えています。

さらにいち早く海外自社工場(タイ・中国)を持つことで、生産工程のすべてをコントロールが可能かつ市場のニーズに迅速に対応できる体制を築きました。

このように、市場に求められる商品を開発するとともに弊社の体制を強化することで、まずは取引先様の売上への貢献を最優先して取り組みます。そしてそれが循環して、関係会社様や弊社の社員に波及していきます。それらを通じて弊社に関わるすべての人々が幸せになってほしい。そのお手伝いをすることこそが、弊社の存在価値だと考えております。

さらに、家具業界は産廃の問題や配送による環境への影響も懸念されており、社会の公器である会社として環境保全への貢献も重要な使命のひとつです。

近年は高級家具の需要減と低価格家具の定着により、家具市場はバブル期と比べて半減程度まで縮小しております。しかし家具、特にベッドは、人の健康とは切っても切り離せないものであり、人口減を迎える今後も確実に需要のある商品です。

ただし今までと同じやり方では、市場規模の縮小と運命を共にするしかありません。それを乗り越え、さらに発展していくためには、新しい考え方で新しい商品と販路を作り出していく他に道はありません。

そのためには社員の力が必要です。まずは売上に貢献することでお客様に喜んでいただき、その上でしっかりと利益を出す。そしてそれを社員に還元し、安心して、仕事に楽しくポジティブに向き合って、チャレンジできる会社にする。

こうすることで、家具業界だけでなく地域や社会への貢献という重要な責務も果たしてまいります。

株式会社錦之堂インターナショナル
代表取締役 渡部 隆雄